某月某日/酒場にて

今年の大きな仕事はもう終わったようなものだ。仕事から解放された夜は1年間の気晴らしをしよう。
かつて12月は忘年会の季節だったが、今ではその件数も減った。酒と料理を楽しむなら、大勢の宴会よりも、少人数又はひとりの方がいい。そこで名古屋・栄の錦三にて寄り道。

まずダイキリを注文する。カクテルグラスを取り出して氷と水で冷やしておく。ライムをスライスして果汁を絞る。シェイカーに氷とホワイト・ラムとライムの果汁を入れてシェイクし、カクテルグラスに注ぐ。
濃厚な味と香り。早くも頭がくらくらしそう。
次は棚にずらりと並んだウイスキーから「GLENFARCLAS」12年を選ぶ。シングルモルトはストレートに限る。
これまで飲んだうちでは最高の香り。飲まなくても香りだけで満足できる。でもそれではほろ酔いとならない。長居は禁物、1時間を超えないうちに切り上げる。

初めてのウイスキーは中学生の時だった。修学旅行先の旅館で、同級生が家から持ってきたウイスキーを飲ませてくれた。とてもおいしかった。よほどの高級品だったのだろう。
さらにその10年前、隣のおねえさんが葡萄酒を飲ませてくれた。「葡萄酒」という言葉と赤い色だけは記憶に残っている。これだけ鍛えられればある程度までは強くなるというものだ。感謝している。