ラフマニノフの高い壁


ラフマニノフ作曲の前奏曲嬰ハ短調作品3の2 “鐘”は、全62小節のうち38小節まで譜読みが進んだ。音型がワンパターンで一見簡単そうに思われるが、標語はAgitatoだから速度は速い。さながら速射砲のごとく鍵盤をたたき続けることになる。楽譜を見ながら弾くのは到底不可能で、暗譜するしかない。暗譜と言っても音符を頭に暗記させるのではなく、手に覚えさせるというのが実感で、体で覚えるという点では、アスリートと同じである。

目下のところLentoで弾くのが精一杯だ。ひたすら速度を上げるための練習が続く。年寄りに敏捷性を求めるのは酷というものだが、いつかはこの高い壁を乗り越えたい。その次にはさらに高い壁が待ち構えている。

(奮闘努力の甲斐もなく・・・に終わるのか 3月6日撮影)