胸突き八丁


話題がないままに1週間が過ぎた。平々凡々で変わり映えしない日々を過ごしていることの証左である。

ぼけ防止のために始めたピアノの練習はしだいにエスカレートして、今ではラフマニノフの作品に挑戦するまでに至った。前奏曲嬰ハ短調作品3の2 “鐘”は、いよいよ4段の楽譜にさしかかる。ここまで来たら前進あるのみ。

Agitato(激情的に、せき込んで、という意味で、必ずしも速度記号ではないがかなり速め)の箇所は、速度を落とせば何とか弾けるようになった。不完全ながら、見切り発車で次へ進むことにした。楽譜が4段になっているのは、その方が読みやすいからであり、恐れることはない。Tempo primoでLento(ゆるやかに) に戻るが、そのLentoよりもさらにゆっくりであれば弾けそうだ。速度は、気長に少しずつ上げていくことにしよう。ここを通過できれば、先が見えてくる。富士登山の胸突き八丁を思い出す。