音楽の効用

大掃除の季節がやって来た。夫婦ともにものぐさな性格故に、気が重い上に体も重い。

たまによそのお宅に招かれると、きちんと整理整頓や掃除がしてあるのに感心する。これがあるべき姿なのだろう。我が家では、大切なお客様を招く機会がめったにないのをいいことに、手抜きのし放題。
家の中にごみ箱がある。これが普通の家庭。ところが、ごみ箱の中に住んでいる。これが我が家の実態だ。

自分で使う部屋くらいは自分の手で、と一念発起して、ふだんより念入りに掃除をする。ウォークマンやステレオで音楽を聞きながらだと、何となくはかどるような気がするから不思議なものだ。
選曲としてはスーザの行進曲がベストだが、探すのが面倒なので、すぐに目に付いたシューベルトさすらい人幻想曲プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番を聞き流す。難曲に挑むピアニストの苦労に比べれば、大掃除などたいしたことではない。

私にとって音楽鑑賞の効用は、一に精神安定であるが、ほかにも様々であることに気付いた。