名演奏

今から10年近く前、小林研一郎氏の指揮する名古屋フィルハーモニー交響楽団によるチャイコフスキー交響曲第5番の生演奏を聴いた。その夜は、ひと晩中頭に音楽が鳴り響いてほとんど眠れなかった。初めてのことだった。
今までに数多くの演奏会に足を運んだが、後々まで記憶に残る名演奏には、めったに出会えるものではない。たとえ、高額な入場料で聴く著名な指揮者やオーケストラ、ソリストであっても。

先日、再び同じ曲を同じ指揮者とオーケストラで聴く機会に恵まれた。
何がこれほどまでに人の魂を揺さぶるのだろう。名演奏とは何だろうか、いまだに答えを出せないままだ。

自宅のスピーカーを通して聴く人工的な音と、生演奏の音との違いだけではないのだろう。指揮者の小林氏がリハーサルでどのような指示を与えていたのか、知る由もないが、これに応じられるオーケストラもまた見事なものだ。
拍手喝采

演奏会の会場(会場内は撮影禁止)