局(つぼね)ヶ頂(311m 三重県南伊勢町)

(承前)

 年ごとに寒い冬が耐え難いものとなってきた。樹氷の見られる雪山が遠い存在となっている。

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今の季節は、太陽の恵みを体感できる南国の低山がいい。明るい陽光のふりそそぐ山の頂に独りたたずみ、海の青、山の緑をまぶたに焼き付ける。

後ろ髪を引かれる思いで腰を上げる。ヤブ漕ぎを回避するため、途中で別ルートへ転進する。山歩きの途中で腕時計を気にするのは避けたいところだが(いつもははずしておく)、予定の時刻に下山できた。

ふもとの相賀浦(おうかうら)では、映画「男はつらいよ」の舞台を歩いているような気分になった。事情が許せば、フーテンの寅さんのように一夜の宿を乞いたくなるのどかな漁村だった。

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