名曲再発見 その3

チャイコフスキー作曲 交響曲第5番ホ短調 作品64

 

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世間では第6番の悲愴交響曲がよく知られている。

この曲はいかにも暗い。聴くには覚悟が必要だ。「悲愴」というより「悲惨」「苦悩」「慟哭」「絶望」と名付けたい。

その点第5番は、光と影、明と暗の均衡が図られ、ベートーヴェンの第5番「運命」のようにハッピイエンドで終わることから、後味がいい。

私のお気に入りは、ゲルギエフ指揮ウィーンフィルハーモニーのCDで、これは1998年7月ザルツブルク音楽祭のライヴ録音である。第4楽章の盛り上げ方には凄味がある。

ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニーによる1960年スタジオ録音のCDが名盤とされているようだが、1983年のライヴ録音の方がより熱気の伝わる演奏だと思う。冒頭のほの暗いクラリネットの音色にまず引き込まれてしまう。これはNHKのFM放送からカセットテープに収めてある。

生演奏で聴くなら、以前にも記した小林研一郎氏の指揮だ。二度あることは三度・・・あるのかな。